ブレインストーミングとは
経営
ブレストってどうやるの?
効率的な集団討議法
-社内会議にオススメです-
経営
- 2015.10.30 -
ブレインストーミングの流れ
ブレインストーミング(通称:ブレスト)とは、複数人が集まってアイデアや問題解決をするのに役立つ討議法です。
書籍等があまりなく、実際のやり方が分からない方も多いかもしれません。
ここでは、ブレインストーミングの流れを説明します。
①人数を集める
ブレストは複数人数が必要となります。
一般的には5~7名が理想と言われますが、それ以下でも問題ありません。
内気な人等、人数が多ければそれだけ発言できる機会も、奪われます。
また、プレイヤー(=参加者)のアイデアが出すぎて、ファシリテーター(=司会進行役)にとって、収集が難しいこともあります。
最初は、3~4名程度でも構わないと思います。
②ホワイトボードまたは大型の模造紙を用紙する
プレイヤーは自己の意見を、ポストイットに記入します。
そして、全員に掲示するため、ポストイットを貼る場所が必要となります。
一般的にはホワイトボードや縦横1メートル以上の模造紙が使われることが多いでしょう。
それらが無い場合は、オフィスの壁や窓も使用できます。
アイデアはかなり出るので、ポストイットは充分に配布しておきます。
③ファシリテーターが進行上の注意点を説明する
ブレインストーミングでは、幾つかの約束事があります。
例えば、人の意見を批判しない、長時間一人が話し続けない、などです。
(注意点については、wikiもご覧下さい)
④議論すべき題目(タイトル)を決める
ブレインストーミングの進め方において、タイトル決めは非常に重要な作業です。
うったてを間違うと、後続議論は全て無意味となるからです。
タイトルには、解決したい問題点が来ます。
例えば、「売上を伸ばしたい」がタイトルだとしましょう。
そのときは、単純に上記タイトルで固定せず、以下のように多面的に案出しをします。
- ・売上が上がらないのは、なぜか?
- ・得意先が買ってくれないのは、なぜか?
- ・当社は何を優先的に売れば良いのか?
- ・そもそも売上とは何か?
こうすることで、タイトルにMECE(=漏れなくダブりなく)が補強されます。
タイトル決めには、10分程度を要しても良いでしょう。
⑤ブレインストーミングを始める
プレイヤーはファシリテーターの指示に従い、アイデアをポストイットに書きます。
ポストイットはホワイトボード等に貼り付けていきます。
ここでのやり方で注意すべき点は、時間を厳守することです。
人数やタイトルにも依りますが、5分もあれば充分だと思います。
なぜなら、長い時間アイデアを出させても、結局良い案は出ないからです。
⑥アイデアを発展させる
出されたアイデアを元に、全員で議論し、発展形を創るという流れに移ります。
深堀しても構いませんし、派生するアイデアを創出しても構いません。
ここでの時間はやや長めの20分程度とします。
⑦親和図法に従い、情報を整理する
ホワイトボードに罫線を作り、カテゴリ毎に情報を並べます。
このときのやり方は、規則性は親和図法が良いでしょう。
(親和図法については、wikiをご覧下さい)
情報整理は上記⑥と同時にやる進め方で構いません。
ポストイットのアイデアで似ているものは一つとし、重複を排除します。
カテゴリは増える程混乱の原因となるため、できるだけ少ない方が望ましいでしょう。
なお、カテゴリ間は罫線で区切って意味を持たせ、プレイヤー全員に可視化します。
カテゴリが増えすぎた場合は、「その他」として一箇所のプールし、アイデア集とします。
⑧本質的問題を探す
⑦までで整理された情報から、本質的問題を探します。
幾つかの案から、各問題に共通するものやボトルネックが見えてくるはずです。
本ブレインストーミングにおける、数点の本質的問題点を抽出します。
⑨具体的アクションを決める
その本質的問題を解決するための、具体的解決策アイデアを出す流れとなります。
さらに、それを実行する担当者/責任者と期限を決めます。
もし、進め方が不明な場合は、実行策自体をブレストするという手もあるでしょう。
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