エステ・サロンの独立開業・起業

エステサロンの起業・独立開業

エステサロンを起業・独立開業しようとされている方へ、分りやすく見ていきます。
経営には、接客力はもとより、その他必要な能力・センスが求められます。
固定客を獲得し、経営を安定化させるためには、むしろマーケティングの方が大切かもしれません。
以下では、ポイントを見ていきます。

エステサロンの開業形態

エステサロンの開業形態には、店舗の他、自宅やマンションの一室、などもあり得ます。
また、カフェ等異業種とのコラボや、出張専門で無店舗という形態もあるでしょう。
したがって、どうやって集客する（できる）かが、形態選択のポイントとなります。
例えば、

• ①実家が美容室を経営→同一施設内で開業
• ②立地条件の良い自宅マンション→自宅開業
• ③時間の無い小さな子育て世代をターゲット→出張スタイル

などです。
また、開業資金をどれだけ準備できるかも、要素となるかもしれません。
独立開業の必要資金は、サロンコンセプト等によっても大きく異なります。
自宅開業なら１００万円、テナントなら６００万円程度が一目安です。

さらに、競合する同業・類似業者が、どの位同一商圏内に存在するかも調査する必要があります。
（リラクゼーション、鍼灸、整骨院等）

独立開業時の設備投資計画

エステサロンの形態によっては、多額の設備投資が必要となることがあります。
しかし、流行り廃れのサイクルは非常に短く、顧客は飽き易いことが特徴です。
したがって、設備を購入する必要がある場合は、特に、採算分析が必要となります。

• ①投資金額の回収期間
• ②投資により見込まれる、客数・客単価
• ③修繕維持費
• ④リースの有無

など、勘案して意思決定を行います。

設備投資は、通常、一時に経費化することができません。
減価償却という手続きを通じ、数年に渡り費用化するため、節税効果も薄くなります。
また、キャッシュフロー上も不利です。
これらが、設備投資に慎重を要する理由となります。

リピーターの獲得

安定的経営には、リピーターの獲得が必須です。
エステサロンでは、以下のような点が重点事項となります。

• ①清潔感の演出
• ②効果の実感
• ③教育研修・情報収集

①清潔感の演出

店舗の清掃は他業種以上に必要かもしれません。
自社スタッフのみならず、専門業者による定期清掃も検討します。
特に、自宅開業となる場合は、プライベート空間との区切りや非日常感の演出工夫が必要です。
また、初対面の身だしなみには注意します。

②効果の実感

エステサロン経営において、顧客満足度向上の大きな要因となるのが、効果の実感です。
施術前後で、変化に気づけるか否かがポイントとなります。
例えば、

• ①綿密なカウンセリングと適切なアドバイス
• ②施術効果の事前説明と、事後の共同確認・次回施術のプラン策定
• ③顧客カルテ等の作成と履歴の確認・共有化

などです。
エステサロンに、定期的に通うことで得られる変化・有意性を伝えます。

③教育研修・情報収集

エステ業界は流行遷移が早いと言われます。
そのため、技術習得や市場調査等が、必要になります。
独立開業時には、教育研修費・旅費・会費等、一定量を資金計画に予め組み込んでおきます。